先日、X(旧Twitter)でこのようなポストをしました。
自分の本音に気づけていない人。
人の答えや示唆で動きはするものの、実感が持てないままモヤモヤを消せない。
自分の本音によって自分を動かせ、進ませる人はなんだか力強く、誇らしく見える。
このポストへの反響は、現代を生きる私たちが心の奥底で抱える「生きづらさ」の核心を物語っているように感じます。
毎日忙しく働いている。他者の期待に応え、社会的な役割を果たしている。 一見、順調そうに見えても、ふとした瞬間に「これは本当に私がやりたいことなのだろうか?」「本当になりたかった自分か」というモヤモヤに襲われる。
他人の答え、他人の敷いたレール、他人の価値観。 それで動いてはいるけれど、どこか他人事のような、実感が持てない感覚。

あなたは自分のハンドルを、自分で握っていますか?


■なぜ私たちは「本音」を忘れてしまうのか
「本音に気づきたい」。 そう願うこと自体が、実は私たちが長く「本音を言えない環境」に身を置いてきた結果でもあります。
職場、家庭、友人関係……。 和を乱さないため、期待に応えるため、あるいは波風を立てないため。 私たちは、自分の本来の感情や欲求(本音)に、少しずつ、しかし確実に蓋をしてきました。
自分を抑制した方が波風が立たず、社会性を保てたり「空気を読めている」という安心感を得られたりしたからかもしれません。
それが長く続くと、本音を抑圧していることさえ忘れ、やがて「本音そのものが何なのか」が分からなくなってしまうのです。
「どこに向かうべきか」 「自分をどう表現すべきか」 「協力者にどう伝えるか」
これらの問いに、他人の正解は通用しません。 自分軸(本音)が消えてしまった状態で、いくら外側に答えを探しても、モヤモヤが晴れることはないのです。
本音を取り戻せていないと今(現状を)を正当化することに腐心します。
SNSで「イイネ!」に一喜一憂するの承認欲求はその結果です。
■人間は「納得」しなければ動けない生き物
人間には、面白い特性があります。 それは、「他人に動かされたくない」という本能的な欲求です。 どんなに素晴らしいアドバイスでも、他人に押し付けられた途端、やる気が失せてしまう。そんな経験は誰にでもあるはずです。
しかし、その一方で、「自分の本音」に出会った時、人は驚くほどの力を発揮します。
本音から生まれた願いには、迷いがありません。 「誰かに言われたから」ではなく、「私がそうしたいから」動く。 その時、人は初めて「自分の人生を生きている」という強い実感を持つことができ、その姿は周囲の目に「力強く、誇らしく」映るのです。



あなたを真に動かし、前へと進ませる燃料は、外側の正解ではなく、内側の「本音」だけです。
■「本音」と出会うことの難しさ
では、どうすればその「本音」に出会えるのでしょうか?
実は、ここが最も難しいポイントです。
長く本音に蓋をしてきた人は、本来の感情と、周囲に適応するための「エゴ」や「恐怖心」が複雑に絡み合っています。 自分一人で「これが本音だ」と思っても、それは単なる「自分を守るための言い訳」であったり、周囲の期待を自分の本音だと「思い込んでいる」だけの場合が少なくありません。
自分自身(=意識)が最も、自分の「盲点(セルフバイアス)」になりやすいのです。
真の本音に出会うためには、まず、自分自身の思考の癖を外してくれる、ご自身への「質の高い問い」が必要です。
そこで大切なのは「言葉を探す」ことよりも、内側に「耳を澄ませる」こと。「本音」とは、文字通り「本当の音」なのですから。
そして思考だけでなく、現在の身体感覚や感情に着目してください。 頭で考えるのではなく、「体がどう感じているか」が本音のサインであることが多いからです。
■結論:「本音が成り立つ」環境を、自分のために用意する
「本音に気づきたい」 「自分軸で、誇らしく生きていきたい」
もし、あなたがそう願うのであれば、それは「意志の強さ」で解決しようとしないでください。 必要なのは、「本音が成り立つ」環境を、自分自身のために設定してあげることです。
感情を存分に発揮しても誰にも否定されない、圧倒的に安心できる**「心理的に安全な場」の用意や設定**も気にしてみてください。
それは、一人きりの部屋で日記を書くことかもしれません。 あるいは、誰もいない海に向かって叫ぶことかもしれません。
ご自身で、自分の思考をジャッジせず、浮かんでくる感情をバイアスなく受け止めること。まるで磨き抜かれた鏡が、ありのままの景色をただ映し出すように、自分の心を見つめてみてください。
そんな「設定(心のあり方)」を日常に意図的に取り入れることで、霧が晴れるように本音が見えてくる瞬間があります。
その本音に出会えた時、あなたは誰に促されることもなく、自分自身の力によって、力強く、誇らしく進み始めることができるはずです。
「まずは自分だけの『安全な場』で、ご自身の音を聴いてみてください。もし、一人では思考のノイズが強すぎると感じた時は、いつでもここでお待ちしています。」





