命が助かり、リハビリに勤しんで歩けるようになり、無事に家に帰れた。
それだけで十分に幸せなはずだった。
けれど、以前の夫(妻)とは、どこか決定的に違う。 約束を忘れる。同じことを何度も聞く。些細なことで激昂する。夕食の買い物を頼めば、何も買わずに立ち尽くして帰ってくることも。
「本当は、怠けているだけじゃないのか」 そう疑ってしまった日がある。正直に言えば、今でもそう思うことがある。
本人の胸の内
「何かがうまくいかない」ことは、本人が一番わかっていました。 段取りが組めない。会話の途中で言いたいことが消えてしまう。ひどく疲れているわけではないのに、夕方になると頭が働かなくなる。
「前はできていたのに」 その言葉を、何度飲み込んできたか分かりません。けれど、誰に言えばいいのか。病院の検査では「数値に問題はない」と言われ、家族にはこれ以上心配をかけたくない。
おかしいのは、自分だけなのだろうか。
その違和感には、「名前」があるかもしれません
脳卒中や事故のあと、身体の回復とは別に、記憶・注意・感情のコントロールといった認知機能に変化が残ることがあります。これを「高次脳機能障害」と呼びます。
外見からは分かりません。検査数値や画像にもはっきり出ないことが多い。
だから本人も気づけず、家族も「性格が変わった」と戸惑いながら、原因がわからないまま時間だけが過ぎていきます
もし診断を受けていなくても、この言葉を知るだけで、「自分のせいだ」「努力が足りないせいだ」という呪縛が少し解け、心が軽くなることがあります。 ※診断や医療的判断については医療機関にご相談ください。ここでお伝えしたいのは、あなたの苦しさには正当な理由があるかもしれないということです。

※ 高次脳機能障害の診断・判断は、医療機関にご相談ください。ここでお伝えしたいのは、あなたの苦しさに理由があるかもしれないということです。
「どこにも行けない」という孤独
医療機関でのリハビリが終わると、急に「次」がなくなります。 支援機関の窓口を調べても、場所が遠かったり、予約が取れなかったり。そもそも何をどう相談すればいいのか、うまく言葉になりません。
家族も限界まで疲弊しています。支える側にも「誰かに話を聞いてもらう場所」が必要なのに、そんな余裕はどこにもない。 この「どこにも行けない感覚」は、あなたの心が弱いからではありません。今の支援体制が、まだそこまで届いていないだけなのです
「治す」のではなく、「今の自分で生きる」ための対話
ナリタチのコーチングは、医療でも行政の支援制度でもありません。診断名や症状の程度に縛られることもありません。
ただ、対話をする。 今、何に困っているか。何が怖いか。本当はどう生きたいか。
コーチはあなたの言葉をそのまま受け取り、共に歩みます。正解を提示するのではなく、あなた自身が「自分の声」を再び聞けるようになるためのお手伝いをします
「治す」ではなく、「今の自分で生きる」対話
コーチングは、医療でも支援制度でもありません。診断名も、症状の程度も関係ありません。
ただ、話す。今、何が困っているか。何が怖いか。本当はどうしたいか。
コーチはその言葉を受け取り、一緒に考えます。答えを出すのではなく、あなた自身が自分の声を聞けるように。
「前はできていたのに」という言葉の、鉛のような重さを知っています。だからこそ、あなたを評価せず、急かさず、今のありのままの姿と向き合うことができます。



ご本人だけでなく、支えるご家族の方、あるいはご夫婦一緒でのセッションもお受けしています。
まずは、言葉にならないままお越しください
「相談」と構える必要はありません。
最初の一歩は、約45分のオンライン(Zoom)セッションです。話す内容を決めていなくても大丈夫です。「うまく説明できない」という状態のままで構いません。
その「言葉にならないもの」を一緒に形にしていくことこそが、コーチングという対話の役割だからです。



